私の前夫は、有責配偶者(不倫した側)なのに離婚調停を申立てました。
我が家の場合、5人目の愛人と出会ったことがきっかけとなりちょうど離婚調停の準備に取り掛かっていたのでタイミング。

しかし、不倫した妻・夫が離婚調停を申立てるということ自体腹が立ちますよね。
もし、不倫した妻・夫に離婚調停を申立てられた場合離婚をしなければならないのか。
気になる点を私の体験談を元にまとめました。

本日も最後までおつきあい、どうぞよろしくお願いいたします。
有責配偶者でも離婚調停の申立ては可能
不倫された側としては、不倫した側に離婚調停を申立てられるなんてたまったもんじゃないですよね。

なんて私も思いました。
しかし、不倫した側、いわゆる有責配偶者でも離婚調停を申立てられます。法律上何の問題もありません。
有責配偶者とは
有責配偶者とは離婚の原因をつくった配偶者のことを言います。不倫で離婚に至った場合は不倫した側です。
ただ、有責配偶者が申立てた離婚調停が、有責配偶者の思うまま進むということは「ほぼほぼ」ありません。
なので、不倫をした側から離婚調停を申立てたことがわかっても、まずは深呼吸。

有責配偶者が申立てた離婚調停は不成立になることがほとんど
不倫した側が離婚調停を申立てることは簡単ですが、調停員も裁判官も離婚原因をつくった張本人から申立てた離婚は基本的に認めません。
そのため、有責配偶者が不倫をした証拠があるなら堂々と調停に出席し、毅然とした態度で「離婚には応じられない」旨を伝えましょう。
ただ調停員も感情を持った人間。

私は調停員に「離婚したい」と伝えていたので、調停員からこんな言葉を言われました。
離婚して正解!あなたと子供さんのためにも、早く離れた方がいいよ。
特に男性の調停員は夫のことが許せなかったようで、
同じ男として信じられない…。「離婚して人生やり直したい」って言ってたけどだめだねあれは。
などと節々に小言が(笑)
(そのたびに女性の調停員に怒られていましたが。)
少し話は逸れましたが、離婚調停は第三者の声を聞く絶好のチャンスとも言えます。

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有責配偶者が申立てた離婚調停が成立する事例もある
不倫した側からの離婚調停は認められませんが、中には例外があります。
不倫した側からの離婚調停が成立する条件は次の3つ。
- 別居期間が長い
- 未成熟な子供がいない
- 配偶者が離婚によって過酷な状況におかれない
この3つの条件をクリアしていた場合は、不倫した側が申立てた離婚調停が成立することが多いです。

有責配偶者が申立てた離婚調停が成立する「別居期間」の目安
不倫した側が申立てた離婚調停が成立する別居期間の目安は、裁判官の感覚次第で変わります。

(当たりはずれの概念も人それぞれですが…)
実際に不倫した側が申立てた離婚調停で離婚が認められた別居期間は最短で6年!※2019年7月現在


別居期間の長さは、「長さよりも質」という声もあるので、「別居期間短いから調停離婚は認められないはず!」と油断せず、不倫した側の言い分に対応できるよう準備しておくことも大切です。
有責配偶者が申立てた離婚調停が成立する「未成熟の子供」の定義
勘のいい方はもう答えがわかっているかもしれませんが…

基本的には子供が独立した時点で「成熟」と捉えるため、別居期間が長いうえ学生や障がいのある子供を育てていない場合は離婚が成立する可能性大。
ただ先述の別居期間や不倫した側の誠意によっては例外もあります。

有責配偶者が申立てた離婚調停が成立する「過酷な状況」の定義
不倫した側の身勝手な離婚調停で離婚することになって、不倫された側が生活レベルを低下せざるをえなくなるなんてバカバカしい話ですよね。
なので、そうならないために3つ目の条件があります。
た・だ!

裁判官が判断するのは
- 精神的ダメージ
- 社会的不利益
- 経済的ダメージ
の3つ。

しかし、ただ「悲しい」「辛い」だけでは過酷な状況とは認められません。
また経済的ダメージも慰謝料や経済的援助により回避できると捉えられることがほとんど。
・・・
つまり、「別居期間が長い」「学生・障がいのある子供を育てていない」「慰謝料を払う」ことを約束した有責配偶者なら、調停による離婚を成立させられる可能性があります。
実際に有責配偶者が申立てた離婚調停が成立した例はありますがハードルはかなり高め。
この3つのうち2つ該当しないものがあるなら、焦る必要はありません。

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【離婚相談】法テラスや弁護士事務所への持ち物&メール・電話による相談方法
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有責配偶者に離婚調停を申立てられたときの対処法
不倫した側が離婚調停を申立てたことがわかるタイミングは人それぞれ。
不倫した妻・夫から直接伝えられた。
第1回調停の通知が届いた。
なんとなく気づいてしまった。
などいろいろあるでしょう。
しかし、不倫された側に不利益が生じるような離婚は基本的に成立しません。
なのでドンと構えて、離婚調停に出席。



もし「絶対に離婚したくない!」という強い気持ちがあるなら、やるべき対処があります。
いずれ離婚したいけど今じゃない!そう思っているなら、あきらめずにシタ妻・シタ夫と戦いましょう。
1.有責配偶者が有利になるような状況を改善
もし現在別居中なら、別居を解消するような働きかけをしましょう。

気持ちが不安定になるようなら、週末に一緒にご飯を食べる、買い物に行くなど交流を持つだけでも構いません。
第三者から見て「婚姻関係が破綻している」と思われないような関係を保ちましょう。

2.自分のことを見つめ直す
「有責配偶者が申立てた離婚調停は成立しないから気にしない」
かわす力も大事ですが、油断は大敵。

なので、口が達者で有能な弁護士が不倫した側についていたら、不倫された側が「有責配偶者」にされてしまうこともありえます。
自分のパートナーへの態度を一度振り返り、「有責配偶者」と捉えられてしまってもおかしくない行為がないか考えてみましょう。
・・・

- 靴下を買ってくれなかった
- お小遣いが少ない
- 母と仲良くしてくれない
- 趣味(アイドルの追っかけ)を認めてくれない
弁護士がついていてこの内容でした。

私は1回目の調停は参観日と重なったので欠席したのですが、2回目の調停前に愛人と夫の淫乱動画や画像をまとめた資料を郵送してやりました。
私は2回目の調停の前には今回の調停の実権を握ったも同然。

※夫が書いた離婚理由については、調停の中で一度も触れられなかったです。
3.少しでも不安があれば法テラスや弁護士事務所に相談
不倫した側の人間は自分勝手で卑しい人間ばかり。
「3年前に1回だけ浮気した」「借金がある」「セックスレス」など、少しでも自分が有利になる事案があれば深く掘り下げて訴えてきます。

弁護士に相談し、プロのアドバイスをもらいましょう。
ただ、不倫された側。無駄に弁護士費用を払う必要はないと私は思います。
まずは法テラスや弁護士事務所の初回無料相談を利用し、調停の際に弁護士の同伴が必要かどうかしっかり検討しましょう。

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夫はギャンブル・アイドル・不倫でお金がなかったのか、最初の内は弁護士事務所の初回無料相談をハシゴしまくっていたようです。

弁護士にも当たりはずれがあるので、自分の考えを理解してくれる弁護士に出会うまで、いろいろな弁護士を当たってみるのもいいかもしれませんね。
離婚調停を申立てられてもちゃんと寝てちゃんと食べよう
私は離婚調停の申立てをしていたものの、夫の不意打ちにかなりダメージを受けました。
ごはんは食べれなくなり、眠れなくなり…。
子供たちが学校に行っている間は泣いて泣いて泣きじゃくって、よからぬ妄想さえしたことがあります。

しかしたった1人、私の話を「うん」「そうだね」と聞いてくれた友達がいました。
私が好きなケーキを買ってきてくれたり、睡眠サポートサプリをプレゼントしてくれたり。


栄養とか気にしなくてもいいです。とにかく何か食べてちゃんと寝てくださいね。
そして、できれば1人でもいいので、素直な気持ちをぶつけても聞いてくれる人を見つけてください。
身近に理解してくれる家族・友達・知人がいないなら、弁護士でもいいと思います。

自分のことを大切にして、強いこころで真っ向から戦いましょう!